引退される部員のみなさん、おつかれさまでした
ホームページ管理人です。
引退される部員のみなさん、おつかれさまでした。
ホームページの立ち上げから運営に関わるようになって6年、学生たちと一緒に行動する機会が増えました。大学卒業を控えたこの時期になると、毎年驚かされるのは3回生や4回生の成長ぶりです。競技だけではなく、人としても頼もしい存在になっています。彼ら彼女らの家族や教師でもないのに、ただクラブが同じだったというだけで、近くでその変化に気づけることはとても幸せな経験です。
この春卒業する学年が入部した4年前、関西大学体育会スキー競技部は部員数がかなり少なくなり、90年の歴史を持つクラブの存続が揺らいでいました。
これはジャンプ台ランディングバーン整備中の写真です。登録選手がケガで出場できず、学生役員だけが大会に参加した2015年の全関西、スキーを履いて雪上に立った関西大学の部員はマネージャーただひとりでした。
お手本となる上級生が少ない中で、従来の学生スキー大会の範疇に収まらない種目の選手もいて、ただでさえ少人数のクラブがシーズン中に揃って行動することは難しく、クラブの運営自体がとても困難な時期でした。希望に溢れて入部してくれたのに、がっかりさせたかもしれません。そんな状況でも部員たちは試行錯誤を重ね、新人勧誘に励み、入試制度の変化にも助けられて、所属部員は16名にまで増えました。今シーズンはノルディックコンバインドで優勝するなど獲得ポイントを大きく伸ばし、全関西2部総合で準優勝を果たすまでになっています。4年前には想像すらできなかった大きな進歩だと思います。
大会期間中にホームページの更新やSNS発信、学内スポーツ新聞の取材対応など、学生たちと広報活動をしていると、4回生はもちろんのこと3回生2回生からも、私が気づかなかった意見や指摘、斬新な提案が出てきます。また情報発信を重ねるうちに、疎遠だったOB・OGの方々との交流も再開でき始めています。今シーズン、あるOGから寄贈されたクロスカントリー会場用の真新しいテントを選手たちが設営しているのを見て、しみじみと幸せな気持ちを味わえました。
この6年間に卒業・引退した部員たちのリザルトには残らない苦労や努力の記憶を、ホームページ管理人としてこの場を借りて留めさせてください。
引退、おつかれさまでした。よく頑張ってくれました。そして本当に、ありがとうございました。
ホームページ管理
刈谷 憲一